◆タイルの製造工程は、
①[釉薬の色あわせ]←→[焼成テスト]
・色が合うまでこの工程を繰り返します。よほど特殊な色でない限り3回ほどで合います。
・タイルは当然焼き物ですので、焼いてみないと色が分からないのが難点で、焼成には約24時間
必要です。実質明日の同じ時間に初めて色が確認出来る事になります。
(①の作業自体、以下の②~④も同じように行います)
②生キジへの釉薬の噴き付け [施釉作業]
・土をプレスして出来たタイルの原型、「生キジ(*1)」を網の上に並べ、スプレーガンで釉薬を噴き付
けます。この手の感覚が腕の見せ所なんです。釉薬の粘性をチェックし、スプレーで噴き付ける際
のg数が重要となります。1g違うだけで色がぜんぜん違って来るのです。
とはいえ全て同じg数で施釉する事は不可能です。これが焼いた時の釉薬の微妙な「ムラ」となっ
て“焼き物らしさが”生まれるのです。(もちろん大きく違ってはいけませんけどね!)
(*1)生キジ:土を固めたクッキーのような感じの物で、手で簡単に割れます。少量なら用意して
あるキジがありますが、量によっては新たにプレス機で作らなければならない事もあります。
③台車への積み込み作業
・上記②で施釉したタイルの生キジを一個一個ヘラですくって焼き台であるサヤ(*2)に乗せます。
・このサヤを台車(*3)に約26段ほど重ねます。