炻器質(土物)の補修タイルの生産ができるようになりました。
磁器質と炻器質の違いは何でしょう?
現代のタイルは、マンションの外壁など、磁器質・乾式成形によるものが多く使われています。
含有水分量わずか7%の、顆粒状にした乾いた磁器粉を油圧プレスで成形する、機械生産です。
乾式の利点は、早い乾燥時間で、歪みのない成形が大量にできること、吸水性が少なく、薄く軽い、そして強度があることです。
一方、やきものらしい土味のタイルも趣向的で必要になります。
水分量15%ほどの粘土から作るので、湿式成形といいます。
真空土練機から押し出される粘土を切り出す、手作り生産です。
厚みもあり、形や面状にもやきものらしい特性があります。
水分量が多いので、時間をかけてゆっくり乾燥します。
乾燥していく過程での「反り」を防ぐため、乾式以上に、割れや歪みに気を遣っています。
これまで、磁器質・乾式成形のタイルで、釉薬による工夫やスプレー掛けの職人技でカバーしてきました。
もともと、ボディーも上薬の釉薬も、成分は鉱物であり、技術でカバーできます。
とはいえ、より土味が特徴的な場合は、ボディーの違いに限界はありました。
土の中からわき出る、色合いや味などが焼成によって出てくるのは、やきものの特徴です。
今後は、炻器質タイルの補修にもお応えできるようになり、表現できる種類は広がりました。
炻器質タイルは、公共施設等で多く使われています。
また、古い時代の建物やデザイン的、装飾的な建築に多く使われていましたので、
炻器質の補修用タイルをお探しの方は、ぜひご相談下さい。
湿式は乾燥に2~3週間かかりますので、従来の乾式タイルに比べ、出荷まで、最短で1.5ヶ月になります。(乾式は最短で3週間)
元見本により、異なりますのでまずはご相談下さい。
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